どこかに吹く風

どこかに吹く風

あんなことこんなこと、笑って吹き飛ばそっ。

モテる女とモテない女の違い~遠い昔ばなし~

こんにちは。“はる”です。

 

最近、はまってるもののひとつが、コンビニのおいなりさん風おにぎり。いや、おにぎり風おいなり、なのかな。

コンビニに寄ると必ずひとつ買って帰ります。

昨日のお昼にも食べました。おいしくて大好き(^^)

 

ところで、私、おいなりさん食べる度に思い出してしまう、モテない女ならではの、昔の苦々しいエピソードがありまして・・・。

 

私が大学1年のとき。同級生Aちゃんの誘いで渋々参加したサークル活動でのこと。

学生野球の“SK戦”をみんなで応援にいく、という恒例行事があり、その観戦時に食すお弁当を女子が作って持っていく、という慣わしになってました。

(今どきじゃ、そんなことする学生さんは、いないんでしょうけどね・・・。)

 

だーいたい、なんで女子が男子の分までお弁当作ってかなきゃならんの?!

買い飯でいいでしょ。買って持ってこうよ!

私、いやだよ、めんどくさい。行かないよ。

 

速攻、断った私でしたが、

「入学して、まだ仲のいい子もいないし、ひとりじゃ不安なの。はるちゃん、お願いだから一緒に行って。」

というAちゃんに負けて、仕方なく参加することにしてしまったのが、いけなかった・・・。

 

Aちゃんは、美人さんではないけれど、小柄で華奢で、話す声も小鳥のさえずりのような、かわいらしい、いかにも守ってあげたい、っていうタイプの子。

 

一方、この私。ラガーマンと見まごうばかりの、立派な肩幅。どっしりと重量感もあり、誰からも守ってもらう必要を感じさせないタイプ。しゃべる声も、ガサガサ系。

だから、Aちゃんと一緒にいると、まるで私は屈強なボディーガード、みたいな。

 

さて、そのお弁当。女子たちの中で、「主食係」と「おかず係」に分担して作っていくことになっていた。

私は、主食係のほうで、自分がおにぎり嫌いなもんだから、どうせ作るならと、おいなりさんを作ることに決定。

 

SK戦の数日前に、Aちゃんから「はるちゃん、おにぎりでしょ?」と訊かれ、「おにぎり嫌いだから、おいなりさんだよ。」って話してた。

そしたら・・・、前夜、Aちゃんから電話があって。

 

Aちゃん「はるちゃん、ごめんね・・・。私もやっぱり、いなり寿司にしちゃったの。怒らないでね。

それで、悪いけど、はるちゃん、おにぎりに変更してくれない?」

 

(なんで、私がそんなことで、怒るねん?!!)

(おにぎりでも、おいなりでも、どっちでもエエじゃん!)

はる  「別に謝ることじゃぁ。でも、もう、おいなりさんの準備しちゃったから、変更は無理。」

と答えた。

その時すでに、酢飯にまぜる具材と、おいなりさんの皮にする油揚げを、それぞれ煮て冷ますところまで、作業が終了してたので。

 

Aちゃん「え?準備って。もう作ってるの?はるちゃん、なんだかんだ、けっこう気合い入ってるんだね。お気に入りの先輩とか、いるの?だれ?」

 

(いねーーよ!!)

はる  「ちがうよ、ちがう。だって、おいなりさんの具とか皮、煮とかないと。・・・Aちゃんは?」

Aちゃん「え~? はるちゃん、すごいぃぃ。やっぱり、気合い入れて作ってるのね。」

    「私は、お母さんが、す〇太郎といなりあげ、買ってきてくれたから。明日の朝、詰めるだけよ~。」

 

ショック・・・! 私は知らなかったのです。

あのTVCMで、有名な演歌歌手が楽しそうに「ち~らし~ずしぃ、な~ら~・・・」と歌ってる、す〇太郎を白飯にまぜるだけで、おいなりさんの中身ができることを。

そして、もう味が付いてて開いて包むだけの、市販のいなりあげ、ってのがスーパーで売っていることを。

 

結局、Aちゃんは、ごはんを炊くのも、す〇太郎をまぜるのも、ほぼすべての工程を母親が済ませてくれて、ほんとに、お揚げを開いて包むだけ、の作業で、お弁当を見事に作り上げました。

 

私の母は、手伝ってくれるどころか、私が台所に立つことすら、嫌悪感丸出しでしたから。しかも、今みたいにPCもスマホも無い時代。クッ〇パッ〇とかでレシピを調べることなどできません。

忘れてしまったけど、家にあった母の料理本かなにかで、こっそり調べたような。

とにかく、ひとりで作りました。食いしん坊ですから。

 

SK戦当日。浮かれる男女が観客席に座ります。

もうこの時点で、“お見合い”感たっぷりなイヤ~な感じ。↓

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男子挟んで私の両隣に、そのAちゃん、他の女子Bちゃんが座ります。

このBちゃんは、Aちゃんとは違うタイプの、非常に大人っぽい美人さんでした。

 

いよいよ、お弁当タイム~!

女子たち、一斉に、持参したお弁当箱を開きます。

もちろん、「あんまり、上手にできなかったんですけどぉ。」など、謙遜気味の言葉も忘れずに。

(私は、そういう言葉すら持ち合わせていませんでした。)

さぁ、オープン!!

 

男子たちは、嬉しそうに女子の膝の上のお弁当をのぞき込み、「おいしそうだね。」とか、チヤホヤはじまり・・・。

しかーーーしっ! 私の両隣の男2人(C男とD男)は、私のお弁当を見て・・・。

 

「・・・なんか・・・。はるちゃんの、お弁当って。

 ・・・茶色だね。

 

おいなりさんが茶色じゃ、いけないんですかぁぁぁーーーー?

これ、何に見えますねんっっっ???

しかもね、その隣にいる、Aちゃん・Bちゃんのお弁当と見比べたってさ・・・。↓↓↓

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どれもみんな、茶色いですけどぉぉぉぉぉっ?????

 

叫びたい気持ちを抑えつつ、もうその後は、私、仏像状態でした。

聴こえてきます。隣で楽しそうにお弁当を食べるC男とAちゃんの会話が。

C男  「すごいね。これ、ぜんぶAちゃんが作ったの?」

Aちゃん「はい。でもぉ、ぜんぜん、すごくなんか・・・。夕べのうちに、具とかお揚げとか、煮ておいたから。朝は詰めてきただけなんですぅ。」

C男  「へぇ。Aちゃんって、すごい家庭的なんだね!!」

 

はいはいはいはい!!  もうお気づきかと思いますが、この会話↑のAちゃんのセリフの中で、事実と整合性があるのは『朝は詰めてきただけ』ってとこだけですね。

それよりなにより、この『家庭的なんだね』って、喜ぶ言葉。なんなんだ?

 

もういい。仏像状態で私はひとり黙々と自分のおいなりさんを食べました。

 

しばらくすると、各々隣のAちゃん・Bちゃんと、ひとしきり楽しい会話を終えたC男とD男が、「お、忘れてた。」とばかりに、

「あ、それじゃぁ、せっかくだから、はるちゃんのもひとつ、もらおっかぁ。」

と、私の方に向いてきましたよ。仕方なさそーーに、ね。

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私は、笑って言いました。

「もーー、ひとっつも残ってませーーん♪♪」

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C男D男「はるちゃん。さすが、すごい食欲だね・・・。はは・・・。」

乾いた笑い。

 

お腹いっぱいになり、眠くなった私は、盛り上がる他の男女の群れから抜けて、ひとり「お先にぃ!」と、神宮球場をあとにし、自宅に帰って昼寝しました。

 

そしてサークルを辞めた私。

Aちゃんは、同じサークル内で、C男でもD男でもない、別の彼氏をGETしましたとさ。

めでたし、めでたし。

 

最近のひとは、あまり知らないかもしれない、あの文言。

『空があんなに青いのも

 電信柱が高いのも

 郵便ポストが赤いのも

 みんな私のせいなのよ』

 

そして、ザ・モテない女の私が付け足すのは、

「おいなりさんが茶色いのも、

 どうせ私のせいなのね( ;∀;)」

 

~昔ばなし、おしまい~