アイム・アン・エイリアン
先週末は、『ひとり社会科見学』と称して、東京方面へ泊りで出掛けてきました。
宿泊先は、かつて10年弱住んでいたことのある横浜市内の某所。
十数年も経てば、駅前のお店などもずいぶん様変わりしていて、懐かしさの反面、当時の記憶というものが曖昧になってしまっていることに、少し寂しい気持ちにもなりました。
そして、私はたいへんな方向音痴。
初日にまず大きな荷物だけホテルに預けるべく、最寄り駅に降り立ちましたが、改札を出た瞬間から、ウロウロ、キョロキョロ、“おのぼりオバサン”炸裂。
ホテルは駅から徒歩5分。すぐに見つかるはずが、出だしから間違いだらけ。
都会というところは、ホテル以外にも高いビルがひしめいていますから、ちょっと見渡しただけでは発見することができない(*_*;
地図が読めない私の頼りはスマホの道案内アプリ。
音声案内に従って、颯爽と歩きはじめたものの、次第にその足取りは緩やかになり・・・。
ハイ、やっぱり迷子、じゃなくて、迷いオバサンになりました(@_@)
ナビの音声は「目的地付近です。」と冷ややかに告げていますが、グルリと360度見回しても、ホテルなんてない。どこにもない。
仕方がないので最後の手段。手っ取り早くアナログ方式で。
近くの工事現場で道路の交通整理にあたっているオジサンに訊ねました。
「すみません。〇〇ホテルはどこか教えていただけますか?」
「〇〇ホテル? あー、それなら、ここだよ、ココ!」
と、オジサンが指さすのは、私が立ってる目の前のビルじゃんっ。
正面玄関とは反対の裏通りに到着していたため、まったく気づくことができなかったのです。
もう、ナビなんか頼りにできません。
荷物を預け、都内某所での用事を済ませ、夜遅くホテルに戻る際にも、しっかり道に迷いました。
都会というところは、日中の景色と、夜、ネオンが点いてからのそれでは、全く違う場所に来たかのようになるんです。(←田舎者の言い訳)
この時は、コンビニの店員さんに助けてもらえました。
10年近くも暮らした土地。でも、今の私は浦島太郎。
2日目は、ひとりで横浜をブラブラするつもりでしたが、ちょうど都内に仕事で来ている友人と連絡がついたため、急遽予定変更。
新宿で彼女とランチをすることに。
新宿の人の多さに圧倒され、すぐに人酔いしてしまう田舎者なワタシ。
若い頃は、新宿にもよく出掛けましたし、当時も新宿の人混みはすごかったけど、こんなだったっけ?
最近は、観光客の人たちの数がものすごいんだなぁ。
あぁ、私だって観光客みたいなもんだよなぁ。
新宿駅ホームのKIOSKでは、40代とおぼしき男性が、まだ昼間の3時だというのに、缶チューハイを飲みながら、赤い顔して真剣に仕事の愚痴を売店のオバチャンに語ってる。
以前だったら、「昼間っから、なにやってんだかっ。」くらいにしか思えないような、こんな光景すら、「田舎では決して目にすることのできない、人間味あふれる日常のひとコマ」に映ってしまったりして(*^。^*)
行き帰り、在来線も新幹線もたいへんな混雑で、人混みにもまれながら、なんだか自分はいつもどこにいってもエイリアンだな・・・ってしんみり。
スティングの『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』が頭ん中に流れます。
帰宅後、夫に話してみました。
「なんかさぁ、都会に行っても、こっち(田舎)に居ても、どこ行っても自分がエイリアン、よそ者、って感じがしてさ・・・。」
それに対して夫。
「そんなことないよ。HARUは、エイリアンっていうよりも、珍獣とか猛獣とか、そっち系だと思うよ。」
・・・武井壮と闘いますかっ(*''▽'')/