どこかに吹く風

山ん中の笑えない毎日

田舎暮らし始めたものの・・・。「あんなことこんなこと、笑って吹き飛ばそっ。」と始めたブログですがもう笑う気力もございません。

感謝させたがる親たち

卒業式シーズンです。高校ではもう終わったところも多いかな。

最近、謝恩会というのは縮小傾向にあるものなのかと思っていましたが、どうなんでしょうか?

 

息子の小学校(前居住地)では行いませんでした。

幼稚園の時はありました。卒対(卒業対策委員会)の役員やってたし、よーく覚えてます。

3年間お世話になった保育士さん、園長先生、送迎バスの運転士さん。皆さんに感謝感謝で。このワタシですら涙が出ましたヨぉ(*^^*)

 

去年の今頃、息子の中学校の卒業式後にも謝恩会が行われました。

実は、直前まで私たち親子は謝恩会があることすら知らなかったんですけどね。

これがまた、いろいろムカつきポイントありすぎで・・・(-"-)。

 

準備段階からして「なんじゃ、それ?」の連発でしたから。

保護者同士の同窓会気分満載なので、そんなん勝手にやっとくれ! ですよ。

加えて、その頃ワタシは心身ともにボッロボロの状態でしたので、午前中の卒業式に出席するだけでも限界。

謝恩会は丁重にお断りしたのでした。

 

が、

「〇〇さん、学年役員なんだから手伝ってくれなきゃ困る!」

とか、

「謝恩会に出ない親なんて今まで見たことも聞いた事もない!」

とか、お怒りの言葉をくらいました。

けどね、その学年役員ってのも、私の知らないところで勝手に決めてたじゃんかっ。

・・・この話はウーンと長くなるから、置いといて(^^;)。

 

謝恩会には出ませんでしたが、中学の先生方には事前にお礼の手紙を渡し、卒業式終了後にも最後のご挨拶をして帰ってきましたよ。

校長、教頭、担任、副担任、保険室の先生。

中学に対しては、まだまだ成仏できない思いも残っていましたが(苦笑)、それでも不登校だった息子が笑顔で卒業式に臨めたのは、先生方のご協力があったからこそ。

 

その息子は一人で謝恩会に参加しました。

私と夫は欠席すること&その理由を伝えましたら、

「いいよ。オレは行ってくるよ。最後だし。あそこのホテルのメシ、どんなんだか一度食べてみたかったしサ。」

 

私は案の定、卒業式の途中から気分が悪くなり、帰宅後は寝込んでしまい・・・。

数時間後に息子が帰宅。

 

(ワタシ、布団の中から。)

お帰り。どうだった?

「メシは、あんまりウマくなかった。」

「カアサン、やっぱり来なくて正解だったよ。もう、親たちのマナーが酷すぎてさ。呆れたよ。」

「あの場にカアサンが居たら、確実に怒り狂って暴れてたな(笑)。」

そうですか。そりゃ、どうも。

 

「けどさ。謝恩会って先生たちに俺たちが感謝する場だろ?」

はい。アタクシもそのように認識しておりますが。

 

「おかしいんだよ。先生へのお礼は、生徒5~6人でまとめて挨拶しろって指示されて、そうしたんだけど。」

「会の最後が、親子ひと組ずつ前に出て『子から親へ感謝の言葉を贈る』ってやつだったんだ。」

「それで、子どもから『今まで育ててくれてありがとうございました』とか言われて、いちいち親たちが泣くんだよ。メンドクセーったら!」

 

はぁ・・・。あの人たちのやりそうなことだわね。

けど、ウチは親2人とも行かなかったけど・・・。どーした?

 

「ハハハ! ウチだけだよ、父親も母親もどっちも欠席だったの。ほとんど両方とも来てたから。」

・・・ゴメン。ごめんね。

 

「それでも皆と同じようにやれって、役員の親たちに言われたからさ。仕方ないからマイクの前に立ってこう言ったんだ。

『ウチは父も母もココに来ていません。』

『でも、居たとしても、感謝の言葉なんていらないよ、って言う人たちなので、聞こえないとは思うけどエールだけ送ろうと思います。』

で、応援団みたく腰に手をあててデッカイ声で、

『いつもガンバッテくれて、サンキューな~~~っ!!』

こんな感じさ。」

 

親&生徒たちはシーーーーン・・・。シラケきっていたとか。

先生方は笑って拍手をしてくれたそうです。

アナタのそういうところ、先生たちが暖かい目で見てくれてよかったね。

 

いやー、それにしてもさ、エール送ってもらっておいてなんなんですが、

その時もワタシはずっとこうやって布団で寝てました。かたじけない。

 

「カアサン。卒業式、来てくれてアリガトな。」

「寝てていいよ。夕飯いらない。謝恩会でいっぱい食ってきたから、腹パンパンだよ。」

 

そんなわけで、卒業式の晩御飯、免除していただきました。

息子よ。ありがとーーーー(T_T)。

 

 

ひとつ前の記事『夢はおっきく、ね。』で触れたことにも重なりますが、

私は子どもから「育ててくれてありがとう。」なんて言われたいとは微塵も思いません。それは夫もおんなじ。別居中ですがそこらへんは。

日常の小さい「ありがとう」で充分です。

 

二分の一成人式、ほんとの成人式、そして結婚式などなど、『親への感謝の言葉』って、その場を感動で盛り上げる演出としてはアリなんだろうし否定はしないけど。

ワタシはそういうシチュエーションで自分が言うのも言われるのも、こっぱずかしくってイヤ。別に大勢の前でやらなくたって、いいじゃん。

あ、個別に親子で向かい合ってシンミリと伝えるほうが照れ臭いから、皆の前で言っちゃうほうがイイ、って人もいるかもね。

ついでに言っちゃうと、お子さまが成人して社会人になり、子育てを卒業した親御さん(特にお母様)で、「私は子どもをここまで育て上げました」というような事を仰る方が時々いますが、その手の言葉もワタシは好きではありません。「育て上げた」ってのが、どうも、なんか、ね。

 

子どもの成長をずっと見守り、子どもの人生の節目に立ち会える、ってゆうのは当たり前のことではない、って思ってるんです。

私の数少ない交友関係の中だけでも・・・。

 

ある人は、急性骨髄性白血病で骨髄移植を待ちつつ、小学生・中学生の娘2人と奥様を遺して旅立ちました。

ある人は、2人目出産後にある部位に癌が。手術後も治療を続けながら、PTA役員やパートの仕事等をこなす活動的なお母さんでした。その後の詳しい病状はわかりませんが、上の子が中学生になってすぐお亡くなりになりました。

ある人は、学生時代からスポーツマンで社会人になってからも仕事に趣味にご活躍されていましたが、結婚後に骨肉腫が。片足を失うか化学療法で様子を見るかという判断を迫られる中、天に召されました。生まれたばかりの可愛い男の子と新婚の妻を遺して。

ある方は、ご夫婦と中学生&高校生男子の4人家族。クリスマスの準備を楽しむ中、奥様が急な発熱。インフルエンザかな?明日病院に行ってみよう。・・・ところが、翌日急変してそのまま帰らぬ人となりました。

 

高校生の育ち盛りのお子さまに大きな病気が見つかり、家族一丸となって今も病と闘っている方。

小学生の時に遭遇した交通事故による後遺症を克服し将来に向けて頑張っている、息子のかつての同級生。

 

わが家は今のところ家族3人こうやって過ごせていますが、私たちの人生の中にも、もしあの時・・・という場面がいくつもありました。

 

今日こうして過ごせているのは、小さな奇跡や偶然の積み重ね。

それを思うと、自分たちが生かされていることに感謝するよりほかありません。

 

 

さて。

今日は息子にとって、たいへん嬉しい1日となりそうです。

遠く離れて励まし合ってきた幼馴染の2人と約3年半ぶりに再開~~~!!!

都内某所で待ち合わせて。

遠足前の小さいな子どもみたいにワクワクして、夕べはあんまり眠れなかったみたいです。

ワタシもうれしいよ~~~(^O^)!

幼馴染のひとりというのが、先ほど書いた交通事故に遭った子。

元気な様子を聞くたびに、オバチャン、目がウルウルしちゃってるんだからねーーーー!!

 

さぁ、息子たちの再会を祝して、プシュッと1本。

乾杯じゃ~~~!!ヽ(^o^)丿♪

アハ・・・まだ午後3時すぎ・・・(;^ω^)