どこかに吹く風

山ん中の笑えない毎日

田舎暮らし始めたものの・・・。「あんなことこんなこと、笑って吹き飛ばそっ。」と始めたブログですがもう笑う気力もございません。

マニュアル店員さん(in着物屋さん)

コスプレにちょっと憧れるアラフィフのワタシ。

断じてコスプレのつもりではありませんが、極々たまーーに着物を着てお出かけします。

(息子はコレをコスプレと言うが・・・。)

 

着物といっても、高級な『呉服屋』さんでお誂え~、なんて経験はなく、ほとんどはリサイクルの着物屋さんでリーズナブルに手に入れたもの。

探すと未使用のキレイな状態の物もけっこう見つかるので、宝探し気分でお買い物できる楽しさもあります。

 

リサイクルのお店以外では、比較的入りやすい、デパートやショッピングモールなどに入っている店舗を利用することも。

しかし、そういうところの店員さん。素人の私よりも着物のことをご存じなかったりする方もたまにいらして、チグハグなやりとりになること、けっこうあるんですよね。

 

一番最近では、都内某所の某ファッション系ビル内の店舗を訪れた際。

私は、サラっとした単衣の紬に軽い名古屋帯というコディネートでした。

(洋装でいえば、初夏の気軽なお出かけ着。ってところでしょうか。)

 

今風のオシャレな雰囲気の店内には、若い店員さんが3名ほどいらして。

そのうちの1人が私に声をかけてきました。

 

店員「なにか、お探しですかぁ?」

私 「ありがとうございます。少し店内を見させてください。」

店員「どうぞ~。ごゆっくりご覧ください。」

  「それで、お客様ぁ?お着物とか着られたりするんですかぁ?」

私 「??? あ、今、これ。着てますけど。」

  (お、きたな~。)

店員「どんなシーンで、着られるんですかぁ?」

私 「・・・。今も。こんな時。買い物で来てますが。」

  (きた、きた・・!!)

店員「どんな雰囲気のお着物が、お好きですかぁ?」

私 「・・・。こんなふうな。普段、着るような。」

  (うーーん。もう、ええわ。)

店員「じゃぁ。こちらのなんか、お客様のイメージにぴったりですよ~。」

 

おもむろにラメ入りの豪華な訪問着の反物を差し出された。

こんなん、いつ着るん?! 演歌歌手のステージ衣装じゃないんだからサ。

もしかして、大物演歌歌手の、天童よしみさんかどなたかと間違えてる?

でも、天童さんはステージ衣装、ドレス系じゃなかったっけ?

 

ま、こんなやりとりは、驚くことではないレベル。

マニュアル通りに接客すると、こういう会話になっちゃうんでしょうね。

老舗の呉服屋さんとか、私には敷居が高くて入れないようなお店だったら、全く違ったお客様対応があるのでしょうが、あいにく私には縁が無いので知る由もありません。

 

最近は、飲食店などでも店員さんがあまりにもマニュアル通りの対応すぎて、笑えることが多いです。

“マニュアル人間”を揶揄する声もありますが、私はむしろ、マニュアルに徹することのできる人って感心してしまいます。

 

私を含め、ウチの家族は揃いも揃って、勝手気ままな『オレ流』人間。

マニュアル通りに遂行できる能力がもっと備わっていれば、家庭生活を円滑に運営していくには楽なような気がする・・・。

ちがうかな?(^^;)